ブログマンのブログ

歯牙なきSEをしています。ITの知識、本などについて呟いていきたいと思います。

「年収1億円になる人の習慣」の感想

山下誠司氏は現在HAIR & MAKE EARTH (ヘアメイクアース)を運営する、株式会社アースホールディングス取締役です。高校卒業後、一人の美容師としてキャリアをスタートさせ、現在取締役をしている異色の経歴の持ち主です。今回はその山下氏が著者の「年収1億円になる人の習慣」を紹介したいと思います。

 

年収1億円になる人の習慣

年収1億円になる人の習慣

 

 

【第1章】基本の習慣

第1章は仕事に取り組む上での基本的な姿勢、視点が述べられています。そして姿勢であれば【習慣01】「仕事は質よりもスピード。「フライング」なら、なおよし。」、視点であれば【習慣02】「電卓を叩くだけでお金に好かれはじめる」などです。

 

本書では早起きを薦めており、私も今年から早起きをし始業前に喫茶店で読書などをしています。朝は頭もよく働くことに加え、満員電車も回避できるので始業前に精神的に疲弊することも無くなるのでお薦めです。(本書では著者は4時出社していた時期もあったとのことです。トンデモナイ。。。) 

  

 

【第2章】仕事の習慣

第2章では実際の仕事でどのような取り組みを行えば良いかが述べられています。本書でのキーワードである「年収一億円になる」ための習慣であるため、よりマネジメント面での習慣がメインです。マネジメントでは部下の能力を最大限に活かすため、【習慣12】「最後に負けておくことができる人が、年収1億円になる」などで下からの意見を吸い上げやすくことができることが特に述べられています。

 

確かに、部下からの意見を全て突っぱねてしまう上司だと、どんな説明をしても無意味だと感じてしまい、結果下からの意見が上がって来なくなり、適切な経営判断ができなくなる場合も生じることになるでしょう。最後に「負ける」ことで部下に主体的な仕事を促し、力のある組織になっていくのだと思います。

 

  

【第3章】生活の習慣

第3章では仕事から離れたところで取り組むべき習慣についてあげています。習慣18「年収1億円の人はタバコは吸わない」、【習慣21】「毎日体重計に乗るだけで年収が上がりはじめる」は健康的な考えというよりかは、数字に強くなる、常に数字を見ているという仕事に直結する習慣です。【習慣18】ではタバコを一定のペースで吸い続けたら人生でどれくらいの費用になるのか、【習慣21】では常に数字(自分の体重)を見続け以上を検知する(体重が短期間で減った、増えた)目を持つための習慣だと言えます。

 

 

【第4章】学びの習慣

 第4章では個人での学習、また他人との関係の中で得られる学びの習慣について述べられています。自分でできる学びの習慣としては習慣25「毎月3冊本を読むと、今ある問題が解決される」です。

日常で自分自身が出くわす問題、悩みは基本的には過去にも誰かが経験しています。それに関連する本を読めば自分にも適用できる解決策が記されており、大変有効であることが述べられています。上記の関連する本を最低3冊読むことで「偏った知識」のみ得ることを防ぐことができるとのことです。

他人から得られる学びの習慣は【習慣24】「2ランク上の人からのお誘いは、もちろん行きます以外言ってはいけない」です。2ランク上の人から誘いがくるということは、自分に対し、何かしらの「興味」や「期待」を持っています。だからこそ、その誘いのチャンスを絶対に無駄にすべきでないことを述べています。従ってここでは、「2ランク上の人」から何を学ぶか」ではなく、学ぶための意識についての習慣の内容になっています。

 

 

【第5章】人生の習慣

第5章では人生で必要な考え方、配偶者の選び方などが述べられています。人生を通しての考え方に関する習慣は【習慣35】「99℃と100℃、この1度の差が人生を分ける」で述べられています。ここでの「99℃」は言葉で言えば「一生懸命」、「100℃」は「本気」です。この二つの温度(言葉)の違いは「退路を絶っているかどうか」の違いにあります。「100℃」(本気)の状態は何かの目標のためなら不要な物を躊躇なく捨てる状態を指します。例えば時間が絶対的に足りなければ、テレビを見る時間、ゲームをする時間など不要な時間を削ぎ落とすなどです。

 

配偶者の選び方は【習慣33】「お金持ちになる配偶者選びの3つのポイント」で述べられています。具体的な3つのポイントとは、①配偶者に依存しない ②無駄遣いをしない ③配偶者の成功を思ってくれる人 です。互いが互いのことを好きであることに加え、家庭、仕事での配偶者を尊敬し合えることが重要です。そのような関係を気づくことができれば、地に足がつき、仕事に100%打ち込むことができると述べれらています。

 

最後に

ここで述べられている習慣は特に真新しいことではありません。むしろ基本的な習慣ばかりです。逆に言えば誰も重要だと自覚している習慣を、愚直に続け身に着ける人こそが成功を掴めるということではないでしょうか。

先日イチロー選手が引退されましたが、そのインタビューの中で「自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。それが今の自分を形成している」と言っていました。早起きでも最初は起きれなくても少しづつ起きる時間を早めていく。結果として自分への自由な時間が増えていきます。そういった細かい習慣の積み重ねが豊かな人生への一歩となるのかもしれません。